みかん県に住む子供の時からの友人。同級生で、子供の頃は同じピアノ教室に通ってたり、一緒にコンサートに行ったり、以前は彼女の作ってくれたフェルト小物をここで紹介させて貰いました。繊細な美的センスがあり、彼女の好きなグッズや小物を教えてくれると、うんうん、いいね!(^^♪ とお母ちゃんのツボにもはまってOK!という感じで、時々お互いの趣味を共有してきた友人なのですが、その彼女が最近知らせてくれた展覧会に行きました。
うちから電車利用で1時間弱。開催場所の東京立川市、PLAY!MUSEUMというギャラリーに足を運びました。
子供が小学生の時は絵本をよく探して読むことがあったのですが、この酒井駒子さんという絵本作家さんの絵本自体は、残念ながら印象に残っていませんでした。ですが、ネットでいろいろ見てみると、繊細で詩的な人物描写が印象的な作家さんのようです。そして、絵本ならではの動物が擬人化されたストーリーの絵本も多そうで、期待して観に行きました。
ありがたいことに、部分的に写真撮影OKでしたので紹介させていただきます(^^)
中に入ると、絵本の原画一枚一枚が、杉材で作られた特製の額やオブジェと一体化され、絵本の言葉と世界観が合わさって展示されていました。
そして、人物、特に絵本の登場人物である幼児が多く描かれているのですが、その表情が繊細でみずみずしい独特の世界観に溢れています。お母ちゃんは、
『この子達はフランス人か?…(勝手にフランス人のイメージ^^;)すごく可愛いしお利口さんな感じだよなぁ。。。』
と想像したりしていましたが、子供の純粋さが絵のタッチや色使いで素晴らしく表現されてるわ。。。と見入っていました。
そして、『ビロードのうさぎ』という絵本の原画が一部展示されていたのですが、その後会場で紹介されている絵本を読み、思わずうる…ホロっとしていました。
ーーーーーーーー
ある男の子の元に、クリスマスプレゼントとしてやってきた立派なビロード製のうさぎのぬいぐるみ。最初はぬいぐるみとして男の子は可愛がってくれたのですが、他のゼンマイで動く男の子受けするような沢山のおもちゃの中で、そのうち部屋の隅に置かれるようになりました。ぬいぐるみのうさぎは、そんなおもちゃ達に馬鹿にされていたのですが、大きな馬のおもちゃはビロードのうさぎに優しく、本当のおもちゃのことを教えてくれました。
ある時、いつも一緒に寝る犬のぬいぐるみが見当たらず、ビロードのそのうさぎが男の子の枕元で一緒に寝ることになり、それからはずっと男の子はそのうさぎと一緒に過ごすことになりました。うさぎは男の子に大事にされていました。段々と薄汚れてきたうさぎでしたが、男の子は本物のうさぎのように可愛がり大事にしていました。
夏に、男の子は家の裏の森でそのうさぎを持って行き、長い間遊ぶことがありました。そこに二羽の野ウサギがやってきて、ビロードのうさぎを見て本物のうさぎではないことに気が付き、うさぎの方も自分自身のことに気が付きました。
時が過ぎても男の子はうさぎのことを大事にしていたのですが、ある時、男の子が病に侵され、自宅を離れ海辺の家で療養することになり、部屋の物が、消毒、処分されることになります。男の子の本やおもちゃも処分されてしまうことになりました。うさぎは悲しさのあまり、そのぬいぐるみの目から涙が頬を伝い地面に落ち、そこから緑が生まれて育ち、妖精が現れます。
そして妖精はぬいぐるみのうさぎを本当のうさぎとして蘇らせてくれたのです。そして、時が巡り、男の子は森の奥からこちらを見る野ウサギがいるのに気が付きます。昔、大事にしていたあのビロードのうさぎに似たうさぎだと。。。
ーーーーーーーー
という内容で、お母ちゃんの要約で理解していただくことが出来たかどうか…なかなか絵本そのままの感動を伝えるのは難しいですが、おもちゃなど大事にすることを子供に伝えるのには太鼓判の一冊です。原作はマージェリー・W・ビアンコという方の本です。
そんな絵本の原画を展示する絵本作家・酒井駒子さんの
「みみをすますように 酒井駒子」展でした。11月14日(日)までです。
~今日も読んで頂きありがとうございました。明日もいい日でありますように✨
ポチっとしていただけるとうれしいです。
⇩⇩⇩⇩⇩⇩