下社秋宮の参拝を終えて、次は上社前宮です。諏訪大社下社春宮・秋宮は下諏訪駅の近く、諏訪湖の北側にありますが、上社前宮・本宮は、茅野市、諏訪市、諏訪湖の南東にあります。
この上社前宮。ここは拝殿が傾斜のある山裾に据えられて造られたように見えます。4社詣りの一か所ですが大社という社格の割にここは里山の氏神様のような雰囲気があります。もともと神殿に付属したお社であったとのこと。高台で豊富な水や日照が得られる地で御祭神が最初に居を構えられた諏訪信仰発祥の地だということです。
で、その諏訪信仰というのは何か…というと、この諏訪の地に4社ある諏訪大社を尊崇する全国的な信仰のことです。全国に約25,000社ある諏訪神社を中心とする信仰のことを諏訪信仰といいます。
諏訪大社のご祭神は建御名方神(タケミナカタノカミ)とその妃・八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)で、狩猟神として崇敬され、鹿頭を供える神事も残っているのですが、神話より武神とされ、漁民の信仰も厚く、農作物の害獣を駆除して豊作を祈る神としての信仰もされました。
上社前宮は、水眼(すいが)と呼ばれる山中より湧き出る清流が流れ、前宮の神域を流れる御手洗川となり、昔からご神水として大切にされました。中世には、この川のほとりに精進屋が造られ、心身を清め前宮の重要な神事を務めるのに用いられたそうです。
他の三社より自然が多い中にある上社前宮は、緑多い場所にある清々しい神社という印象を持つのもこの神社のご神体と一体になった自然がそうさせてくれているのでしょう。
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