しぐれの子分②は、かなり変わった(と思う)大学生なのですが、彼の変わった趣味の一部になった兼業農家(?)の野菜作りを手伝う中、畑に行くことが自分の身体にかなりエネルギーをもたらすことに気付いたそうで、いつも広大な隣町畑へ行く時には、喜んで同行してくれます。
また、コアな趣味を持つ彼のこだわりは強く、そこを変えることをなかなか譲ろうとしません。しぐれの家族としては面白いキャラクターなので家族のマスコット的な存在だったのですが、さすがに二十歳も過ぎ、本人にとって色んな問題意識となって表れてきたようです。
日々悩める彼から教えてもらった人物。昔のアメリカ人ですが、畑仕事をするお母ちゃんとして興味を持ったのでご紹介します。
ルーサー・バーバンク
アメリカの高名な植物学者で育種家と言われる人物です。殆ど独学で多くの植物の品種改良に取り組み、成功させてきました。
代表的なものは、今でもフライドポテトに使われているじゃがいも、ジャスターデイジー、そして棘の無いサボテンです。
新種の果樹、花、野菜、穀物を数多く開発した「園芸の魔術師」と呼ばれています。
そう呼ばれた彼の魔術師としての行為は、植物に対して家族と接するように毎日語り掛け、愛を送り続けました。
彼は、毎朝サボテンに向かって語り掛けました。
「ここには君の天敵となるものも怖がるものも何もない。だから、棘など生やして身を守る必要はないんだ。それに私が守っているからね。」
何年も何年も根気強くサボテンに愛を持って語り掛けるうちに、サボテンから棘が自然に抜け落ちてしまったのです。これが今日の食用サボテンに繋がっていきます。
また、彼がなくなった時、自宅の農園で育てていた植物の殆どが一斉に枯れてしまったのです。家族の一員として毎日、彼に語り掛けられ愛情を掛けられた植物達はルーサーの死を悼み、植物として生きるエネルギーを、人と同じように悲しみに変えてしまったのかもしれません。
ルーサー・バーバンクは、植物の成長には精霊が関係していると考えました。
荒唐無稽な考えだと思うかもしれませんが、彼だけが特別な思想や信念を持っていたわけではなく、植物と精霊については真剣に思索していた偉人は数多く存在しました。
ドイツの物理学者であり、心理学者でもあるグスタフ・フェフナーは、研究の一環で太陽を肉眼で観察したため視力を失い、後に回復。その後、植物の精霊が見えるようになったと主張しています。
植物が人間の想いに応えるという不思議な体験をしたルーサー・バーバンク。
植物から私たちに向けられる愛の存在。
植物を愛するということは、愛情を注いでいるというだけではなく、植物からも愛されている。植物を育てることは、一方向からではなく双方向の行為なのです。
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